【山本幸史・ヤマを張れ スペシャル】
◆12R：東日本準決 鈴木美教を狙う。
ガールズ初のG1を戦い終えた選手たちの多くが「緊張した」と、声をそろえる。鈴木美は「もう、最近にないくらいの緊張。手が震えちゃって、テーピングの（端の）シールが全然、はがせなかった。駄目だな、これはと思った」と打ち明けた。重圧をはねのけて迎える準決。初日以上の走りを期待できる。
初日の東日本予選10Rは、コメントと正反対に、レースは余裕たっぷりだった。飯田風音のまくりを追い、冷静な追い込み勝利。大宮で試していた、伸び重視の部品をやめたことで追走に余裕が出たという。「あれは踏み出しが重くなる。G1は遅れないことの方が大事だと思ったので」。この策が吉と出た。
ここ数年、常にガールズGP出場争いの瀬戸際で奮闘を余儀なくされてきた。「今まで、自分で追い込み過ぎていたと思う。今年は年初からリラックスして、目の前の1戦をしっかり走ろうと」。すでに、昨年の7度を上回る優勝9度。これもメンタルに余裕が出てきた証しだ。
準決の車番は、予選の着順→選考順で内枠から決まった。鈴木美は「1」。予選より車番が良くなり「てっきり、選考順で2番だと思った」とうれしい誤算もあった。ロスなく好位を確保し、奇襲のカマシも視野に決勝切符をつかむ。
（1）－（2）（3）（4）（5）－（2）（3）（4）（5）の計12点。
