決勝が11Rで行われ、稲垣裕之(39=京都)が悲願のG1初制覇を果たした。

 正攻法の深谷知広-浅井康太を平原康多、園田匠、脇本雄太-稲垣-村上義弘の順で追走。古性優作-南修二が青板前から踏み上げて先頭に立つと、これに平原、園田と切り替え、その後ろが深谷-浅井になった。

 後方へ下がった脇本-稲垣-村上が赤板前から一気に巻き返し、古性をたたいて先行。村上には古性-南、平原、園田と続き、深谷は最終ホーム8番手に置かれて苦しくなった。バックで仕掛けた古性に合わせて稲垣-村上が番手まくり。平原はインを突いて追い上げ、直線で稲垣と村上の間を割って伸びたが、稲垣が辛くも押し切った。

 バンク内で優勝インタビューに臨んだ稲垣は、マイクを向けられる前からひたすら号泣。何とか声を絞り出しながら「もう感謝の気持ちでいっぱいです。自分はタイトルに縁がないと思っていたので、本当に良かった。まだまだ未熟ですが、タイトルホルダーにふさわしい走りをしていきたいです」と、さらなる前進を誓っていた。

 平原は1/4車輪だけ届かず2着。村上は3着を確保した。

 2車単(3)(2)は1380円、3連単(3)(2)(5)は3960円。

(注=成績、払戻金などは必ず主催者発行のものと照合してください)