【野島成浩・こう成る こう成れ スペシャル】

腕が鳴る。日競選理事長杯12Rは、全プロ競技がなかったため、昨年のKEIRINグランプリ(GP)と同じメンバーになった。

ならば、古性優作の優勝まで3年続けてGPを当てた「こう成る」わたくしの出番。勇んで取材に向かうと、古性に守沢太志がマークするサプライズに面食らわされた。守沢は一世一代の勝負に出る時か。軸に据える。

守沢は競走得点で佐藤慎太郎を上回っても、その実績をたたえて位置選びでは1歩引いた。ただ、GPと違い、郡司浩平と佐藤の3番手に収まらない。「S班になった古性君は小細工せずに力勝負する。魅力ある」。地区を越え、今年G1・2冠の近畿エースを首尾よく追う自信があるが故の決断だ。

年頭の不振を招いた右肩周辺のけがは癒えた。ハンドル近くに重心を置く超前傾姿勢で、車がすいすいと進みメカニズムも直った。

6月はあっせんしない処置で2カ月間を棒に振りながら、8月西武園G1オールスターの決勝3着が利いて賞金ランクは7位。しぶとさも全開で「気が抜けない。今年もGPに出たい。S班をキープしたい」と、さらにテンションを上げた。

古性と守沢が超高速バンクを舞台に好プレーを見せる。ライン3車で逃げ構えの吉田拓矢に、車番が悪い郡司がカマシで襲いかかる。一方で、古性は松浦悠士をさばいてから間髪入れずに仕掛ける。古性は負傷明け(落車再入)の分、守沢に差し切るチャンスがある。仮に古性が不発でも、前橋名物の中バンクからジェットコースターを下るように伸びる。

(9)-(1)-(7)(4)(5)の3点が本線、(9)-(7)(4)(5)-(7)(4)(5)の6点も加えて計9点勝負。

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