岐阜G3が始まる。検車場に入ってすぐ川口公太朗、聖二兄弟を発見。何やら私に話したいことがたくさんあるらしい。

まずはあいさつ代わりに「公太朗、四日市優勝おめでとう」と聖二の肩をたたくと、お約束のように「いや俺、俺」と公太朗から突っ込みが入る。このような不毛なやりとりで終わってしまい、あいつらが何を話したかったか分からないままだった。ま、いっか…。

小田原G3に続き、岐阜でも郡司浩平と松浦悠士が対戦する。記者室では、郡司が追加参戦の松浦に向かって「(追加で賞金稼がなくても)よかろうもん」と話したというが、神奈川の郡司が九州弁で話すわけなかろうもん、と思いながらこのコラムを書いている。

ヤマコウは特選9Rで郡司浩平に期待
ヤマコウは特選9Rで郡司浩平に期待

小田原決勝は、松浦が松井宏佑-郡司を分断しにいった。「神奈川勢が前を取った時点で(競りに行くと)決めた」と言うが、あれほど格のある選手が外競りをいとわないのは、横に自信がある証拠だ。実際「松浦はとても重かった」と郡司は証言している。

オールスター競輪の郡司のキレはいまいちだったが、小田原G3ではよく立て直してきた。「オールスターに向けて練習したので、調整が失敗したのかな」と首をかしげた。

「先行で決まり手が付くようになったので戦法の幅が広がり安定してきた。年末の平塚GPに向けて、気負いなく挑める」と言うように、やることやれば出場できるという自信は感じられた。

特選、ラインができるのは郡司と松浦。1枠を得た郡司が、最終ホームでカマすとみた。(日刊スポーツ評論家)