平原康多は2予で吉田有希の番手を回った。

2周から突っ張った吉田有を、外から皿屋豊がカマしてきた。平原は外に浮いた上田尭弥が邪魔になって止めることができなかった。何とか吉田敏洋をどかし、吉田有を入れ直して3着。薄氷を踏む思いだっただろう。

ここまで吉田有をかばったのは、1予2で菊池岳仁と連結を外して追い上げなかったことが要因。先行した菊池の番手に伊藤颯馬が入り、平原は3番手から早めに追い込んで1着。勝利者インタビューでも厳しい表情だった。

一方、中部勢は番手が坂口晃輔なら平原にさばかれることもなかっただろうし、勝機もあった。どの並びがベストなのかを考えるいい機会だと思う。


ヤマコウは準決11Rの平原康多に期待
ヤマコウは準決11Rの平原康多に期待

準決11Rは平原にとって厳しいメンバーになった。先行に迷いがないのは寺崎浩平だろう。連日の脚力は文句なし。ただ、カマシがメインなので、吉田拓矢がその3番手を取ることは難しい。1歩間違えると5、6番手に置かれる可能性がある。

吉田拓は安易に前受けしない方がいい。前を取ると、位置取りが厳しい山田庸平に、寺崎の3番手を取られる可能性がある。関東勢にとって紙一重の戦いを強いられそうだ。(日刊スポーツ評論家)

【ヤマコウの予想印】◎平原康多 ○吉田拓矢 ▲古性優作 ☆寺崎浩平 △荒井崇博