2日目は落車が2件あった。落車した選手はけがの手当ての後、浴衣を着ることが多い。

その痛々しい姿を見た後、振り返ると浴衣姿の笠松信幸が立っている。「あれ? 落車したっけ?」と混乱したが、よく考えると2予6Rで藤井侑吾に続いての2着でシャワーを浴びた後だった。

「藤井に離れないように必死でした」と笑顔で答えたが、浴衣姿は東映任侠(にんきょう)映画のいでたちであった。


ヤマコウは苦労人・小川三士郎にエールを送る
ヤマコウは苦労人・小川三士郎にエールを送る

2予で印象に残ったのが8Rで2着に逃げ粘った小川三士郎だ。末足もよく、自信が付いた一戦だっただろう。彼がアマチュアだった時に、小松島で声をかけたことがあった。受験に5回失敗して苦しい時期だった。

恵まれた体格で、父親は圭二、兄は丈太という恵まれた環境でタイムが出ない。「あきらめずに頑張ってな」と声をかけたが、こんなに早く再会できるとは思わなかった。線も太く、顔つきも大人になり、あの時とは別人だった。

「アマチュアが長く、その分レースを見ていたので、ある程度自分で考えてレースに挑んでいます(笑い)。犬伏さんは練習でも別格の強さなので、いい刺激をもらってます」と、いい笑顔だった。

「(圭二と同期の)富生さんにS級パンツもらいました」と言うので、私もプレゼントしたのは言うまでもない。三男らしくコミュニケーション能力も上手だった。(日刊スポーツ評論家)