来期S級復帰の大森慶一が底力を発揮した。

 準決は目標不在で最終ホーム5番手。後方から久木原洋がカマすと「内が空いたのでいけるところまで」と一気に内を突いた。逃げる坂木田雄介の3番手で待機して久木原が番手に入ると、追走して3着を確保した。「調子は決して良くないが、それなりの競走ができている」。決勝は山岸佳太に抵抗する埼京勢が2段駆け態勢。「すんなりとはいかないはず。単騎で前前から自在に。展開によっては」と飛び付きや番手奪取もにおわせた。もつれれば、もつれるほど勝機はふくらむ。狙いすました一撃に注目だ。