山田久徳(29=京都)が、3着で決勝行きを決め、G3初制覇に王手をかけた。

 準決11Rは山中秀将の仕掛けにわずかに遅れまくられてしまった。稲垣裕之が番手を飛ばしたことで山中にスイッチできたが、自身は3着、稲垣は4着とワンツーはならなかった。

 山田は「(山中を)2度見たときにいなかったのに気づいたら真横にいた。難しかったですね…」と神妙な面持ち。ゴールの攻防で園田匠のペダルと接触した愛用の前輪が破損するアクシデントもあり、すっきりした勝ち上がりとはならなかった。

 今年は1つずつ目標を達成してきた。「今年の目標は階段ですね。まずはF1の優勝。次が記念(G3)の優勝。その後にG1の決勝とか…」。4月に青森F1を制し、前場所日本選手権では準決勝まで進出。G3まであと1歩。稲川翔の援護を受けて歓喜のVゴールを目指す。