早川清太郎(34=伊勢崎)が1周バックで先頭を奪い、そのまま押し切った。地元G1は今年1月のシルクカップに続き、連続優勝となった。

 勝負はスタートで決まった。「本当にうまく切れた」。1周1角で2番手を奪取。内で別府敬剛が落車するアクシデントをよそに、バックで早くも先頭へ。エンジンは力強い音を響かせており、手応えは十分。「すぐ先頭に立ったので、ミスをしないように走った」。ゴールまでは独走劇だ。

 エンジンの組み直しで、車は3日目から急上昇した。「部品を換えて正解」。表彰式では地元ファンから大歓声が起こった。「毎日、熱い声援が聞こえた。ファンのおかげ」。もらったパワーを、整備にレースにつなげた。

 今年のグレード戦は11戦が終了し、2回優勝したのは早川だけ。群雄割拠の様相の中、次はSG制覇が目標になる。【天野保彦】