グランドチャンピオンはSGの中のSGと言われる。今年は20日から徳島・鳴門ボートで開催される。カウントダウン連載「ROAD TO グランドチャンピオン」の第1回は、大会の歴史、レースの性格などを解説する。梅雨空の中、どんなドラマが繰り広げられるのか注目だ。

 (1)選考基準 SGの中のSGと言われるのは選考基準にある。過去1年間(4月1日~3月31日)のSG競走の成績上位の選手が選出されるからだ。まず前年度優勝者、前年度のグランプリ優勝戦出場者、大会直前のSG優勝者。次に過去1年間のSG優勝戦で完走した選手、予選での得点合計が上位のものから選出される。

 (2)歴史 第1回は91年に住之江で開催された。初代優勝者は当時29歳の西田靖。翌年の蒲郡は当時43歳の中道善博が優勝した。第7回の市川哲也(当時28)まで、20歳代の若手か、40歳以上のベテランのどちらかが優勝というパターンだった。

 (3)連続優勝 過去3人が達成。07、08年に湯川浩司。12、13年に太田和美、15、16年山崎智也。湯川は10年にも優勝していて3回優勝はグラチャン最多。この3選手は今年も出場する。優勝回数で湯川が引き離すか、太田と山崎が3回で並ぶのかにも注目だ。

 (4)女子選手 遠藤エミが女子として2年ぶりに出場。01年からつでは寺田千恵が女子初のSG優勝戦に進出(5着)した。【三上広隆】

※明日は大会総展望