篠崎は「いつも年明けから良くないんです。1月から3月まで優勝がないみたいです」と打ち明けた。実際、G13回、G22回を含め通算28回の優勝がある中で、毎年序盤は苦戦が続く。年比較で最も早い優勝は13年の4月29日(福岡)。今年も初優勝は5月の戸田で「そろそろ頑張らないと」と意気込む。

 舞台となる鳴門は12年8月G3で優勝、昨年7月のオーシャンカップは準優(3着)に進んだ。「鳴門は好きですよ。割と仕上がるイメージがあります。若いころ、初めて企業杯(G3)を優勝させてもらったし、去年のSGも予選通過できた」と印象はかなりいい。

 昨年末は兄元志と最高峰のグランプリに出場。もちろん「またグランプリに行きたい」。それを見据えれば13日現在の賞金ランク40位は物足りない。好きな季節と水面で、ペースアップを図る。【窪寺伸行】

 ◆篠崎仁志(しのざき・ひとし)1987年(昭62)12月3日、福岡県生まれ。101期生として07年11月福岡でデビュー。10年9月の福岡新鋭リーグで初優勝。G1優勝3回。同期は後藤翔之、守屋美穂ら。166センチ、56キロ。血液型A。

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