脇本雄太(28=福井)が地元では3度目、通算5度目のG3優勝を飾った。「これがラインの力なんだと実感した」。近畿勢の結束力をまざまざと見せた。

 レースは野原雅也が前受け。押さえに来た北津留翼を青板で突っ張り、引き出し役に徹した。郡司浩平が赤板前に落車したこともあり、完全に近畿勢のペースで流れた。脇本はバック手前から満を持して番手まくりを放ち、稲川翔を振り切った。3着に村上義弘が入り、近畿勢が上位を独占。3連単400円はG3決勝では最低配当だった。

 初日は自転車競技とのギャップに苦しんだが、2日目以降は見事に立て直し、地元ファンに優勝を報告。「次はG1だぞ!」という声援に笑顔で応え「しっかり頑張りたい」と来月のG1オールスター(11~15日、いわき平)での活躍を誓った。

 また、9Rで行われたエボリューションはテオ・ボス(33=オランダ)が上がり10秒1の好タイムで快勝した。【東 和弘】