デビュー7年目の栗原俊介(27=伊勢崎)が、グレード戦初優勝を飾った。2枠からスタートを決めて先頭を奪い、逃げ切った。昨年10月のG2若獅子杯(山陽)に続く8周回。「長かった~。後半は腕がパンパン」。地元ファンから大声援を受け、「信じられない。夢みたい。泣きそう」と喜びを爆発させた。

 最高の状態にマシンを仕上げた。「オートレース人生で一番良かった。直線はすごかった」。初日、2日目が6着、3日目、4日目が2着。序盤はさえなかったエンジンを、ヘッド周りの調整などで、懸命に上向かせた。

 今年最後の伊勢崎ナイター。そして初の地元グレード戦優勝戦を、悲願のVで締めくくった。16年3月伊勢崎以来、通算5回目の優勝は、大きな自信になる。祝福の花火を見ながら、さらに前進を誓う。次走は16日からの特別G1プレミアムカップ(飯塚)。「次も頑張る」と地元ファンに宣言した。【天野保彦】