ボート界の頂上決戦、SG第32回グランプリ(19日~住之江)、プレミアムG1第6回クイーンズクライマックス(28日~大村、シリーズ戦は26日から)の出場メンバー、選手情報を届ける。

<魚谷智之(42=兵庫)GP11位>

 今年の序盤は思うような成績を残せなかったが、秋に入って調子が上がってきた。10月の津周年で8年ぶりのG1を制覇すると、続く平和島ダービーでは優勝戦1号艇で登場。10年ぶりのSG優勝を狙ったが、深川真二の差しに屈して2着に終わった。「ダービーは勝てなかったっていうだけ。頑張っている限りはチャンスがあると思っている。これからも、しっかり走っていければいい」。住之江は決して得意な水面ではないが、同じ近畿地区でファンの声援は大きい。今度はチャンスを逃さずに頂点を目指す。

<樋口由加里(29=岡山)QC11位>

 2年連続の出場を師匠・田口節子と決めて「ずっと2人で出たいと思っていた」とうれしそうに話した。初出場した昨年は足の仕上げに苦労してトライアル3戦とも着外に終わる苦い経験だった。今年はリベンジをかけての戦いになる。

 持ち味はなんといっても大敗しない安定感。ただ今年の優勝はゼロで「もっと勝ちにこだわらないといけない」と自身に言い聞かせている。トライアルは勝負強い走りを求められる。樋口がもう一回り大きな選手になれるか、大村での走りにかかっている。