まさに負けて強し。準優9Rで雑賀勇貴(27=大阪)が節一パワーを存分に発揮した。

 2コースからコンマ05の全速ダッシュでイン山崎郡(28=大阪)をひとまくり。ただ、角度が悪く、田中信一郎(45=大阪)と上條暢嵩(24=大阪)の差しを許してしまった。終わってみれば5着に雑賀は天を仰いだ。ピットに引き揚げるなり「これだけエンジンが出てて悔しいっす! ひと言で表現すれば足は強烈。最終日にまとめて勝って帰ります」。

 選手仲間から「すごかったな」と、まるで勝者の扱いだった男は、4、10Rでの雪辱を力強く誓った。