宇野弥生(32=愛知)が好スタートから逃げて優勝。16年1月尼崎以来、約2年5カ月ぶり、通算11回目の優勝を決めた。

 スタートタイミングはコンマ02の鋭い発進。「スタートは少し風が強まったのもあったけど、ちょっと早いと思った」。1周1Mはまくりに来た2号艇の竹井奈美を受け止めてしっかり逃走。

 エンジンは申し分ない仕上がりだった。「前検は行き足とかおかしくて、思い切ってペラをたたいてからは良くなった。それからは微調整でいった。最終日は最初に乗った時から初動を含め感触が良かったから何もせずそのまま行った」と29号機は抜群の手応えで、動きにしっかりVで応えた。

 場内の1階中央ステージで行われた表彰式では、ファンに向けて何度も何度も笑みを見せた。「ふがいない成績ばかりの時も支えてくれた人々に少しでも恩返しができるよう、これからも私らしく走ります」とあいさつし、詰めかけた多くのファンから歓声を受けていた。

 今後の目標は「とりあえずA1級に復帰すること」ときっぱり。7月31日からの桐生G1「第32回レディースチャンピオン」に向けて、弾みがつく優勝となった。