山本レナ(23=京都)が引退レースの一般戦5Rに出走し、5着でゴールした。

 スタートから果敢に前を取って周回。打鐘で踏み上げた板根茜弥が主導権を取ると、番手の門脇真由美に続いての3番手を確保した。しかし、追走いっぱいのまま直線で失速。後ろの2車に抜かれたものの、見せ場をつくって無事にラストランを終えた。

 先行した板根が勝利し、2着は門脇、3着は山本知佳。

 山本レナは競輪学校106期生として14年5月にデビューした。65期生の在校1位で、デビューから先行1本でG1ファイナリストまで上り詰めた山本真矢(引退)を父に持つ。ピークの時期には父をほうふつさせる積極策で活躍したが、持病の腰痛により3期連続で規定の競走得点が取れず、代謝の対象となった。

 それでも、ファン投票13位で「ガールズケイリンコレクション」のアルテミス賞(8月16日、いわき平)に選出されるなど人気は高く、惜しまれつつバンクを去る。