武田豊樹(44=茨城)が、物議をかもした高松宮記念杯決勝のレースについて激白した。

 検車を終えた武田は「何でも聞いてください」と歩みを止め、笑顔で取材に応じた。木暮安由と競りになった決勝については「あれは僕も悪かった部分があるので。彼とコミュニケーションがうまく取れていなかったところがある。そこは僕も悪かったと思う。うまくいかないのは人生と同じですよね。今は3連単が主流だから、ラインで決まることが求められるし、お客さんには迷惑をかけたなとも思っている。今後? 協力できるところは協力していきたいと思っていますよ」と、吹っ切れたような笑顔で語っていた。

 一方で「僕にとっては、あれが1年ぶりのG1の決勝。骨盤骨折から1年でG1の決勝にまで戻れたことは、やってきたことが結果につながったんだと思う。今月から実戦復帰して、まだペースがつかめていないところもあったから。これで前半戦も終わるのでまた頑張ります」と、後半戦も見据えた意気込みを語っていた。