【天野保彦のオレに任せろ】

 飯塚ランクNO・1が優出を決める。「オレに任せろ」の天野保彦は、4日目9Rで荒尾聡を中心視する。3日目9Rで2着を確保。本来の鋭いスタートが切れたのは、プラス材料だ。17年のSS王座決定戦を優勝し、精神面で成長。相性のいい大会で、再度の好ダッシュを見せる。

 一瞬で先頭を奪った。準々決勝A9R、4枠から出た荒尾聡が、最初のコーナーで先頭へ躍り出る。名うてのスタート巧者が本領発揮だ。「しっかり切れたし良かった」。フライング持ちながら、今節一番の飛び出し。緊張することなく、神経を集中させた。中村雅人にはかわされたが、収穫十分のレースになった。

 重さが課題だ。カムを換えるなどの調整を行ったが、解消はしていない。「現状では厳しいので、ロッドを交換する。あとは、走路状態を見て整備」。上昇へのプランはでき上がっており、仕上げに全力投球してくる。

 オートレースグランプリは過去10年で7回もの優出がある。準決勝は1着4回、2着3回と好走しており、軸には最適の存在だ。昨年のSS王座決定戦優勝後には「これからが大事。調子の波をなくして、ファンが買いやすい選手を目指したい」と語った。そして18年はSG全日本選抜で優出2着。G1プレミアムカップ、平成チャンピオンでもファイナリストとなり、目標に向けて確実に前進している。

 17年に友人の紹介で整体師と出会い、メンタル面でさまざまなアドバイスを受けた。現在も親交は続き、「力が入り過ぎることがなくなった」。準決9Rの0メートルオープンは絶好の舞台。走路状態がはっきりしないだけに、湿走路に実績があるのも魅力だ。「タイヤはいろいろある」。連日の速攻さく裂とみる。

 相手は早川清太郎、岩見貴史。ともに機力はアップしている。(8)-(6)(1)-(6)(1)(7)(2)、(6)(1)-(8)-(6)(1)(7)の10点を推奨する。