野口のぞみ(34=長崎)は約1カ月ぶりの実戦となった予1・6Rで、大久保花梨に真っ向勝負を挑んだ。

主導権を握った大久保の3番手は、付いていれば3着以内がほぼ確定する位置。しかし、無理に仕掛ければ、合わされて不発に終わるリスクも十分にある。それを恐れず、勝ちにいったのは勇気ある内容だった。

「雨だったのに、指定練習の時よりも足が軽く感じた。まくれなかったけど、やりたいレースはできた。次はタイミングを修正したい」。

気合が入っているのは、次走にホームの佐世保(26~28日)が控えているからだ。

「佐世保に照準を合わせて調整しているから先月は伊東の追加も断った。今回は3日間、次につながる走りがしたい」。

競輪選手にとって地元戦は、ビッグレースと同等の重みがある。

高校時代には2度も全国制覇をしたバレーボールのスペシャリストだが、意識はもうすっかり競輪選手だ。予2・7Rは、高木真備の胸を借りる。