1予5Rで山内卓也(41=愛知)が今年初勝利を飾った。

昨年11月、競輪祭の落車で鎖骨を骨折。1月に復帰したが「痛い箇所をかばっているのか、体の芯に力が入らない状態」と、なかなか思うようなパフォーマンスが出来なかった。

前回の全日本選抜は「ずっといらいらしていて、検車場で誰も話しかけてくれなかった」と、記憶にないほどの大惨敗(9・9・5・9)。ところが、そんな窮地を救ってくれたのは、かわいがっている後輩だった。この日は目標の川口聖二が打鐘から先行。中団のもつれを尻目に、直線で楽々と抜け出した。

「1年に1度あるかないかの楽な展開。川口聖二、いい薬です」。CMのキャッチコピーのような名言で勝利者インタビューを締めくくった。