16日に引退した金川光浩さん(53=静岡56期)が地元ファンの前であいさつを行った。

「引退を考えたのは今年に入ってから。トレーニングが結果に結びつかず、思うようなレースもできなくなり、潮時と思った」。33年間の選手生活に区切りをつけた理由を明かした。

金川は85年9月にデビュー。88年にS級に昇格してからは、堅実なマーク技術で長期にわたりS級で活躍した。

「1着の多い選手ではなかったけれど、ファンの応援が力になった。先輩に恵まれ、後輩にも恵まれ、いろいろな感動を一緒に味わえた」と感謝の思いを伝えた。家族や、練習仲間の海野晃(52=静岡58期)への話になると、感極まって言葉を詰まらせる場面もあった。

最後に117期に合格した弟子の道場晃規を壇上に上げ「最初で最後の弟子。僕の分まで応援してあげてほしい」と紹介して、引退セレモニーを締めくくった。