優勝戦は波乱の結末となった。新開航(23=福岡)が混戦の1Mを鋭く突き抜けた。昨年11月福岡ルーキーシリーズ以来のVをつかみ取った。

進入はスタート展示と同様に12・3456の2対4。3カドの栗城匠(24=東京)が攻めて出たところをイン山崎郡(29=大阪)が抵抗。新開は絶好の差し場をシャープなまくり差しを決めた。2着はブイ際を突いた板橋侑我(23=静岡)。3着争いは激烈となったが、木村仁紀(27=滋賀)が地元の意地で椎名豊(31=群馬)を振り切った。

新開は「自分で攻めようと伸びを求めたけど、つかなかったのでレース足を重視しました。すごく良かったですね。正直、勝つならあれしかないと思いました」と、エンジンだけでなく展開まで味方につけて、してやったりの表情を見せていた。来期は自身初のA1級の昇格を決めている。「やっとなれたので、G1とか出場する機会があれば活躍したい」と飛躍を誓った。次走は27日から12月2日まで。大村のルーキーシリーズ第21戦に出走予定。