永沢剛(34=青森)が“泣き”を連発しながら、決勝まで駒を進めた。準決10Rでは渡部幸訓の番手で仕事をしつつ、直線で中を伸びて3着に入ったが「渡部さんのおかげです。周回中から足がいっぱいだった」と弱気なコメント。

前検日から「調子が悪い」を繰り返しており、現在売り出し中の新鋭・嵯峨昇喜郎の師匠としてクローズアップされることついても「(嵯峨)昇喜郎はレースだけでなく、練習も強い。勝てません」と笑いに転化していた。決勝についても「阿部(力也)君にお任せ。後は阿部君に聞いてください」。力みがないのがかえって不気味。気がつけばデビュー通算200勝(現在199勝)でV、なんてことがあるかもしれない。