悪性リンパ腫を克服した斎藤輝彦(37=神奈川)が、2月28日前橋以来288日ぶりに復帰戦を迎える。

ケガで休んでいた5月に病気が見つかり、その後は約半年間、2週間に1回の抗がん剤投与などを行ってきた。「医学の進歩はすごいですね」と言うように治療が功を奏し、約2カ月前から練習を再開。「最初は気持ちが悪くなったりしたこともあったけど、自転車に乗れることがうれしくてうれしくて」と喜びを口にする。念願の復帰戦がホームバンクと決まり「師匠(三住博昭)を始め、お世話になった先輩方がたくさんいる中でまた走れるのが何よりです」と満面の笑み。予選3Rは同期大竹哲也の3番手から、目いっぱいペダルを踏み込む。