朝倉智仁(20=茨城)が11月取手からの3場所連続完全Vを達成し、ルーキー115期では高橋晋也、坂井洋に次いで3人目のS級特昇を果たした。

やはり逃げでS級への扉をこじ開けた。決勝12R。朝倉は打鐘過ぎに前団をたたき、度胸満点の先行でゴールすると右手でガッツポーズした。その笑顔は苦い思い出を振り払うかのようだった。

今節は準決の7番手まくりを良しと考えなかった。また、2班特昇が懸かった9月平塚決勝は2着で、しかも勝った同期の後藤悠に特昇を許した。「8連勝自体がたまたま。まだまだ力不足ということ」。唇をかんで出直した。

その平塚決勝を最後に負けがない。チャレンジと1、2班戦を合わせて18連勝。師事する横山尚則や、ともに汗を流す吉田拓矢、昌司らが戦うS級へ駆け上がった。これからも持久力を生かして逃げる構えだ。