1予10Rは、南関3番手回りだった武井大介(39=千葉)が、直線鋭く突き抜け、2予A進出を果たした。ゴール前では、稲垣裕之と成田健児の間の狭いコースを割り、目の覚めるような伸びで1着。「練習の感じが久々にいいかなと思っていたので」と笑顔を見せた。

昨年末、ヤンググランプリで愛弟子の野口裕史が単騎で先行した姿と、佐藤慎太郎のグランプリ制覇に大いに刺激を受けた。

「野口には『勝ってこい』と言ったのに先行していた。あれはすごいなと。弟子から学びましたね。それに、慎太郎さんが追い込みでグランプリを優勝したのも大きかった」。昨年後期は99点台まで競走得点を落としたが、今年の武井はひと味違う。12年いわき平の復興支援G3覇者が、同じ舞台で輝きを取り戻す。