太田りゆ(25=埼玉)が2角まくりを決めて優勝した。今年に入り5場所連続優勝と絶好調の石井寛子を1/8輪差で振り切り、ナショナルチーム所属の底力を見せつけた。

太田の初手の位置は5番手。その後ろの6番手に石井がぴったり付けた。「石井さんだけにはマークされたくなかった(笑い)」と最大の強敵を背にしながらのレースとなった。

「自分の前に南(円佳)さん。南さんは2日間仕掛けていたから駆けてくれるはず、と思っていたらその通りになって。2番手の山口(伊吹)さんも踏んで外並走になったけど、2角からなら自分の持つ距離だと確信して仕掛けました」。

そしてゴールでは石井が猛スピードで迫る。「差されたと思ったし、石井さんなら差されても仕方ないと思ったけど、振り切れたのは自信にもなった」。昨年8月以来の、ガールズ復帰戦での優勝に満面の笑み。

これからはナショナルチームの活動を主に、あっせんがあれば、とガールズケイリンにも意欲を見せる。「わからない部分もあるけど、これまでよりは日本で顔を見てもらえる機会は増えると思います」と話した。