浅井康太(35=三重)が最終2角8番手から上がり13秒6の豪快まくりで快勝し、2月静岡以来今年2度目、通算27回目のG3制覇を飾った。2着に浅井マークの近藤龍徳、3着に佐藤慎太郎が入った。

細切れの攻防で打鐘4角から飛び出したのは渡辺雄太-佐藤。さらにホームで吉沢純平が仕掛けたが、岡光良が離れたため、吉沢の後ろは渡辺-佐藤となった。浅井は最悪の8番手に追いやられたが、2角から踏み出すと猛烈なスピードで前団をのみ込みゴールを駆け抜けた。

今年は8年間在籍したS班から陥落。「プレッシャーがなくなり、挑戦者の走りができるようになった。決勝は人気になっていたので、王者の前受けから自分のタイミングで仕掛ければチャンスがあると思った」と振り返った。

「大変な時期ですが、四日市F1から日本選手権と続くので、早くファンの声援の前で走れるように頑張りたい」。完全復活した浅井が、今年前半戦の主役に躍り出た。【杉森洋一】