瓜生正義(44=福岡)がイン逃げで下関周年初制覇を飾った。

1Rから11Rまで1枠天国。最後も瓜生が好スタートを決め、5カドからまくりに出た稲田浩二をブロック。2Mは差した峰竜太を封じる貫禄の勝利だった。今年2回目、G1は通算19回目の優勝。2着は新田雄史、3着は稲田。

さすがに勝負強い。予選トップから、準優は猛追する久田敏之を振り切り、優勝戦の1枠をゲット。実はこれまで下関の相性は決して良くなかった。前回の18年6月は未勝利のまま途中欠場。しかし瓜生はあきらめなかった。苦手なままで終わらせず、プロセスにこだわった。引き揚げると、思い通りに仕上がってくれた相棒の47号機へ深々と頭を下げた。

これで今年の獲得賞金ランクは2位に浮上。「賞金のことは意識せず、精いっぱいのレースをやりたい」。2年連続のグランプリ出場へ、気を緩めず突き進む。【山崎千郷】