準決3Rの坂木田雄介(46=千葉)は、7番手から懸命のまくりで2着に食い込んだ。

「自力型の陽ちゃん(河上陽一)の前を回る以上は、内に詰まるレースだけはしたくなかった。中団の宿口(潤平)君よりも先に仕掛けたし、納得はしている」と冷静に振り返った。

決勝10Rは千葉3人の先導役を買って出た。「小野(裕次)君に前を任せたこともあるけど、このメンバーだったら、僕が前を回る方が千葉全員にチャンスのある走りができる。足だけの問題じゃなく、経験がありますからね」と不敵に笑った。

聞く者を説き伏せてしまうほど、坂木田の言葉には重みがある。さながら「走る哲学者」といったところだ。