稲田浩二(35=兵庫)が逃げて、G1は昨年9月戸田周年以来、2度目の制覇となった。

今年6度目、通算では35度目の優勝を飾った。2着争いは、白井英治が峰竜太、前本泰和の猛追を振り切った。3着は峰。

進入は本番で前本泰和がピット離れを飛び出し、126・345となった。稲田は攻めた峰竜太を意識し過ぎたか、1Mのターンが流れた。白井英治が鋭く差したが、バックで突き放した。「スタートもターンも失敗。白井さんに差されたと思ったけど、エンジンに助けられました」と反省の言葉が第一声だった。

初優勝はデビュー5カ月目の04年9月宮島、G1初優勝も昨年9月戸田、そして今回と「9月」には縁がある。今年の獲得賞金は27位に浮上。「チャレンジカップ(蒲郡)に行けそう。強い先輩を少しでも脅かす存在になりたい」。

吉川元浩、魚谷智之の兵庫ツートップに追いつこうと、遅咲きの天才レーサーがさらに上を目指す。