ベテラン萩原孝之(43=静岡)が上昇気配だ。

予選10Rでは前を任せた菅原大也が朝倉智仁にたたかれると、その3番手をさばいて追走。追いつく勢いで直線鋭く差し切った。「朝倉君の巻き返しが早くて対処できなかったのは菅原君に申し訳なかったが、その後は何とかなった。だいぶ上向いてきましたね」と笑顔を浮かべた。9月の地元静岡で落車し右肋骨(ろっこつ)を3本骨折。肺気胸も併発して約2週間休んだ。復帰後しばらくはその影響に苦しんだが、ここにきてようやく復調してきたようだ。「ケガは(完全に)治ったようですね。明日(準決11R)も頑張ります」と、6月取手G3(6着)以来の決勝進出に照準を合わせた。