往年のスター、佐藤仁(58=秋田)が代謝の危機に直面している。

少しも得点を下げられない状況だが、先月は伊東で落車をしたにもかかわらず、次走いわき平に出走していた。「休まずに走って、それで駄目なら仕方ない」と、最後の最後まで真摯(しんし)に競輪と向き合う姿勢を貫く。

佐藤といえば、日本最古のバンクレコードホルダー(89年静岡=10秒8)として知られる。「昔話になっちゃうよ」と照れたが、今でも目標選手のスピードに乗せてもらえば、鋭い伸び足を見せる。

予選4Rは状況を分かっている大沢哉太が、気持ちのこもった前前のレースをするはずだ。