鈴木圭一郎(26=浜松)がトップスタートから8周回を逃げ切って優勝。G2は3度目、通算46度目の優勝を飾った。2着に早川清太郎、3着に滝下隼平が入った。

気合のトップスタートだった。強烈な飛び出しで主導権を握ると、一気に加速。早川がすぐに2番手に上がったが、ペースが早く、じわじわと後続は離れていく。8周回をぶっちぎりの好タイムで押し切った。タイムは驚速の上がり3秒295。自己ベストで押し切った。「うれしいです。それ以外ないですね」が第一声だった。

準決勝戦12Rを1着通過したものの、反省点だらけだったそうだ。「最後はコースが小さくなって。悔しい思いをした。その反省を生かして、自信を持って(アクセルグリップを)開け開けで行った。フロントタイヤも良くて仕上がりは完璧だった」とすごい手応えで臨めたのも大きかった。

この大会は鈴木圭一郎をずっと支援してくれる「庄内のやきにく王国」の冠大会でもあった。「プレッシャーを感じないように終わるまで、(親交あるオーナーさんの)冠大会であることは意識しないようにしていた」そうだが、表彰式でオーナーの高城和彦さんがトロフィーを「長年の夢をかなえてくれてありがとうございました」と涙声で話すと、感極まって「こちらこそありがとうございました」と返すと大粒の涙。うれし涙であふれる感動的な場面で締めくくった。