24年目のベテラン桑原大志(45=山口)が、21年のG1オープニングレースを飾った。

1予1Rは、人気の寺崎浩平を7番手に置いて河端朋之-桑原が鐘過ぎ先行。バックの追い風に乗って、後続との車間はなかなか詰まらず、桑原が展開有利に差し切った。

「河端君の後輪しか見ていなかった。ホームの突風で前が止まったから抜けただけ。もっと修正していかないと、このカテゴリーでは勝てない」と、勝ってかぶとの緒を締めた。

直属のラインには、清水裕友や松浦悠士がいる。「日本一に手が届く連中と連係する可能性がある。自分に与えられたチャンスは少ないので、いいアドバイスをもらえれば、すぐにでも試したい」。この柔軟性こそが、長年にわたってトップランカーで居続ける秘訣(ひけつ)だ。