先行職人の善方政美(46=福島)が、匠(たくみ)の技を見せた。

準決4Rは、残り2周半から果敢に飛び出した。6番手の太田龍希に圧倒的なスピードでたたかれたものの、そこからが真骨頂。冷静にペースに入れて、2着に逃げ残った。

「初日は若い子に駆けられちゃったので、準決は先行したかった。バックは取れなかったけど、いい形は作れた。決勝も見せ場は作りたいですね」

大差で押し切った太田も「善方さんの展開作りがうまくて、ラインで決められなかった。2周半行って2着でしょう。強いですね」と勉強になったようだ。