栗城匠(25=東京)が難を逃れ、地元Vを飾った。

枠なりの4コースから差して2番手に付け、先行した井上忠政のフライング(F)で繰り上がり。通算3度目、平和島2度目の優勝を挙げた。2着は宮之原輝紀で地元同期のワンツー決着。3着は川原祐明が入った。なお井上に加え、中村魁生の大阪勢2人がFに散った。

「Fがあって残念です」が栗城の第一声。それでも優勝の事実に「それはうれしい。地元ファンに手を振れたのも良かった」と表情を緩めた。今節は調整、スタートがなかなかかみ合わず、苦戦しながらも結果を出した。「スタートは少し放りました。4秒前に。足は悪くなかった。でも、もっといい状態で臨めるようにしたいですね。記念を走ってきて少しはうまくなっていると思う。少しですけど…」。反省の中にも、少しの収穫は感じ取った。

次走は津のルーキーシリーズ、5月にはG1平和島周年がある。「1走1走、全力で準備したい。記念で通用できるように。SGに行けるように」。毎走にかける精度を上げ、さらなる高みを目指す。