砂川秀樹(53=神奈川)が今シリーズを最後に、34年2カ月の現役生活に終止符を打つ。

くしくも前検日は、選手になったことを一番喜んでくれた亡き父の命日。墓参してから競輪場入りした。

「もっとサッパリ終われるかと思っていたけど、ファンの方も優しいし、後輩たちも良くしてくれるし…」と、言葉を詰まらせた。

疋田敏は「いいヤツなんですよ。僕が名古屋で落車した時は、すぐにお見舞いに駆けつけてくれた。また1人、同期が減っちゃうな」と寂しがった。

「今になって最高の選手人生だったと思う。最後まで全力を尽くします」と意気込む砂川。予選3Rは、万感の思いを込めて北海道コンビに食らい付く。