不安を何とかぬぐい去った。地元の横沢剛治(44=静岡)が、インからコンマ09の3番手スタートを決めて逃げ、昨年8月の平和島以来、今年初、通算55度目の優勝を飾った。「本当に不安しかなかった。優勝戦も合ってなかったけど、伸びだけは付いていけた」と安堵(あんど)。まくられないスタートを的確に踏み込み、快パワーの萩原秀人、古川誠之らを退けた。

地元では17年10月以来、約3年9カ月ぶり、12回目のVとなった。「本当に長かった。でもうれしい」と喜んだ。さらに「SGからだいぶ遠ざかっているし、もっとスタート力もつけて、あの舞台に戻りたい」とファンも自らも渇望する復活ロードを見据えた。