藤原菜希(35=東京)が一気にリズムを上げた。

前半1R2枠は1M、2Mと小回りを続けて2着になり、後半10Rは5コースまくりでインの江口晃生らをのみ込んだ。

ピットに戻ると声を弾ませた。「後半へ向けてギアケースを点検したら、全体に良くなった。特にスリットからがいい」と、複勝率13・7%の40号機を良化させて調整の方向は見えた。

約1年のあっせん停止から4場所目。19年1月に優勝した当地での力走続きに「勝負の世界が好きで、今は楽しい。走れなかった1年に自分と向き合い、ボートレーサーである前に人として成長できたと思う」と感慨が込み上げる。

得点率は11位。予選最終日は前半5R・1枠で着実にポイントを稼ぎ、後半12R・3枠でインの井口佳典に挑みたい。