国際規格に沿ったルール、バンクで行われる新たな公営競技「PIST6 チャンピオンシップ」が、千葉市の「TIPSTAR DOME」で開幕した。

記念すべきオープニングレースの勝者は、日本競輪選手会の千葉支部長を務める中村浩士(43)となった。たたき合った小池千啓と小松原正登を追走し、ゴール前でぐいっと伸びた。検車場に戻ると「奇跡が起きました。自分みたいな力不足は、ジャストのタイミングでいかないと駄目。思いの外、車の出が良かった」と声を弾ませた。

15年1月に千葉競輪を廃止する方針を示した千葉市に対して存続を訴え、「PIST6」の舞台になる木製で1周250メートルのバンク設立を提案して今に至る。「このレースで競輪界を盛り立てていきたい。今日は一生の思い出になります」。大粒の汗をぬぐうと、後半レースへ準備に取り掛かった。