河合佑樹(34=静岡)がG1初制覇を成し遂げた。進入は枠なりの3対3。河合はインからコンマ08の踏み込み余裕を持って1Mを先取りに成功。バック独走態勢を築いて、ゴールまで駆け抜けた。差した田村隆信(43=徳島)が2Mも冷静に舟を運び2着。3着争いは激しかったが、篠崎仁志(34=福岡)が毒島誠(38=群馬)を振り切って入線した。

レースを振り返ると「大きい舞台なのでフライングはしないようにと思っていました。しっかりいいスタートが行けたと思います。1Mも自分の中ではいいターンができました」と、ホッとした表情を見せた。

初のG1制覇となったが「まさか自分が取れるとは思っていなかった。チャンスはないかと思っていました。そのチャンスを逃さず取れたのでうれしい。少し諦めかけていた時もあったけど、諦めないで良かったです」。気持ちを切らさず走り抜いて、ようやく実を結んだ。

尼崎では3度目のV。特別タイトルは19年7月G2MB大賞以来2度目となったが「すごく相性がいい。本当にいいエンジンを引かせてもらっているし、活躍ができて好きです。SGもオーシャンカップ(7月)があるので、そこに向けて頑張りたいです」。もはやドル箱水面となった。

今年の抱負は「幸先のいいスタートが切れました。気持ちを切らさず年末に向けて頑張りたい。G1タイトルホルダーの名に恥じないようにやっていきたいです」ときっぱり。さらなる上のステージでも輝きを放つ。