深谷知広(32=静岡)が、新人の挑戦に全力で応えた。

準決10Rは犬伏湧也の先行に3番手からまくりで襲いかかり、約半周を壮絶にもがき合う名勝負。「力勝負をしようと思っていました。前に入れて駆けない選手もいる中で、力勝負をしてくれましたね」。真っ向勝負を終えた充実感からか、すがすがしい表情でレースを振り返った。

「なんか…昔自分がデビューしたころ、先輩はこういう感覚だったのかな…って。すごく新しい力を感じました。でも、合わされたし、力勝負としては今日は負け」。犬伏に微差先着して3着で決勝に駒を進めたものの、潔く相手をたたえた。

今後も犬伏の挑戦を受けて立つことになりそうだ。