日刊スポーツ新聞社制定「第34回オートレース年間三賞」の選考委員会が行われ、敢闘賞は黒川京介(23=川口)、技能賞は鈴木圭一郎(27=浜松)、女子特別賞は佐藤摩弥(29=川口)に決定した。

川口33期の黒川京介が2度目の敢闘賞を受賞した。21年はニューヒーロー誕生を強く印象付け、SGで3度の優出を果たした。

黒川 グレード戦の優勝戦に数多く乗れた。3度乗れたことで、SG決勝に乗れるまでの気持ちがいい方向に向いてきた。優勝こそなかったけど、惜しいレースがあったので充実した1年でした。

特筆すべきは、青山周平と激闘を繰り広げたスーパースター王座決定戦。鈴木圭一郎、青山、荒尾聡とスタート巧者ぞろいの大会。TR戦を含めた5戦中、4度でトップスタートを切り、逃げ展開に持ち込んだ。

黒川 あのメンバーでトップスタートを切れて、すごい自信になった。1級車に乗り替わった時、(スタート巧者の)鈴木宏和さんに1級車の切り方のアドバイスを受けた。そこをベースに細かいところを調整、確認して、年末に向けて徐々にかみ合ってきた。これ以上ないスタートが切れて、エンジンも抜群だった。最高の状態で臨めたけど、抜かれたのは自分のミス。ああいうミスが命取りになると勉強になった。エンジン的に負けていなかっただけに、少し力不足でした。

スタートという強い武器を獲得した成長株が、今年はオート界の頂点に上りつめる可能性は大きい。

◆黒川京介(くろかわ・きょうすけ)1998年(平10)7月31日、千葉県生まれ。川口所属33期生。全国ランクS級27位。デビュー当初から将来を嘱望され、19年の山陽G1スピード王決定戦でグレードレース初制覇。通算優勝4度。趣味はモータースポーツ。161センチ、54キロ、血液型O。