原田才一郎(25=福岡)が不運に見舞われた。

最初に手にした52号機は原因不明のエンストを繰り返すというアクシデント。初日10Rは展示で止まってしまい欠場。「(規則で)電気とキャブレターを交換した。試運転では前検の重さも取れて、普通くらいあったんですけどね…」と息を吐いた。

この日4Rも不調は続き、レースに参加できず。それでも原田はエンジンを直すための調整を諦めず挑み続け、試運転も試みていた。しかし、いつエンストするか分からないことから、後半10Rも欠場し、結果的には「全部換えても駄目だった。いつ止まるか分からない」という理由からエンジン交換というレアケースとなった。

改めて引いたのは31号機。複勝率45・1%と好素性エンジンをゲット。足合わせはもちろん、11R発売中にタイム計測も行われた。「(前検なので)重さはあるけど、エンジンはいいと思う。村松(栄太)君と合わせて少しのぞいていた」と感触は良好だ。

はじめから不調なエンジンと巡り会ってしまい、不幸にも3走すべて欠場。それにも関わらず、調整の手を緩めなかった原田の「不屈の精神」はルーキーとは思えない根性だ。3日目は8R1枠と12R5枠の出番。最後まで諦めなかった彼を応援しよう!