最終日は梅雨を思わせる蒸し暑さとなったものの、風の影響はほとんどなく静水面で競走が行われた。

優勝戦は、スタート展示と同様に枠なり3対3の進入。スタートは全艇ほとんど差のないスリット隊形から1マークへ殺到。コンマ13のトップスタートを決めた1枠山崎哲司(43=愛知)がライバルを寄せつけず逃げ切り、21年5月びわこ以来となる今年初優勝を飾った。「スタートは自分のなかで遅くてヒヤッとしましたが、他に来る艇もいなかったので先に回ることができた。(エンジンの仕上がりに関して)準優が一番厳しくて、本番までにはどうにか不安を消したかった。朝からのプロペラ調整がうまくいった」と、高い対応力も発揮し、安堵(あんど)の表情で振り返った。当地優勝に関しては、19年5月以来およそ3年ぶり2度目、通算33度目の優勝。2着には地元初優勝を狙った3枠佐藤航、3着には5枠宮之原輝紀が入った。