吉田敏洋(42=愛知)が復活に向けて奮闘している。

股部の腫瘍摘出という大手術から復帰して、今回が3場所目。「前回は傷口に違和感があったが、今回はそれがない。患部が当たるサドルにジェル状のクッションを付けるんだけど、それが踏み込む時の妨げになったりする。焦らず、1~2年かけるつもりでやっていきますよ」。試行錯誤しながらも、不屈の闘志で立ち向かう。

予選7Rのガード役は、何度も大舞台で連係を重ねてきた山口富生。「後ろのオッサンが、3日間、前でハナを切らせてやる(先行させてやる)なんて、参加前日から気合が入ってるんですよ」。こんな風に言えるほど、遠慮のない間柄だ。

この2人のワンツー決着は、本人のみならず、オールドファンの胸も打つ。