121期早期卒業の中野慎詞(23=岩手)が決勝12Rを2周先行で逃げ切り、デビューから無傷の21連勝でS級初優勝を飾った。

08年1月のチャレンジ戦導入後では、デビュー連勝の新記録となった。これまでの記録は09年の深谷知広と20年の山口拳矢(ルーキーシリーズ除く)の20連勝だった。

中野は赤板から突っ張って先行し、最後は師匠の佐藤友和を2分の1車輪振り切った。「後ろを固めてくださった先輩方のおかげ。連勝は意識していなかったけれど、ゴール前は『ここまで来たら差されたくない』と思って踏み直しました」と、新記録&S級初優勝にも終始冷静だった。

中野は今年5月のネーションズカップ第2戦(カナダ・ミルトン)のケイリンで落車して右鎖骨を骨折。復帰初戦の今回がS級デビュー戦だった。