とびきりの笑顔から充実ぶりがうかがえる。平塚競輪で初めて女子選手だけで争う「オッズパーク杯 ALL GIRL'S 10th Anniversary」(2個トーナメント12R制)が29日から3日間、行われる。

開催に先立ち27日、都内ホテルで記者会見が行われ、ナショナルチームの佐藤水菜(23=神奈川)が、アジア選手権女子ケイリン(22日・ニューデリー)で獲得した金メダルを手に参加した。

24年パリ五輪を目指すスピードスターは活発だ。アジア選から帰国してすぐの疲れも見せず、ガールズ10周年の記者会見に臨んだ。「ガールズはこの先、50年、60年、100年と続く。わたしは歴史の1ページに残るよう頑張りたい」と意気込みを口にした。

今年のガールズケイリン出走はわずか10走だが、3月の宇都宮前コレクション2着の他は全て1着でオール2連対。「競技でメンタルが鍛えられ、勝つことが大事だと。ガールズでもそういう気持ち。応援してくれるファンには、3連対に入ることが恩返しだと思っています」。国内外の強豪を相手にするうちに、走るたびに一喜一憂したデビュー当時の自身に別れを告げた。

夏から秋、冬と自転車競技のスケジュールが本格化して、ガールズに挑む場は限られる。「オリンピックを目指すと決めたし、ガールズでは出られる平塚、サマーナイト、オールスターで頑張る。そう、目の前の1戦1戦です」。実力日本一との評価もあるサトミナ。右膝を高々と上げながら「レッグプレスをやらないと。これからウエートトレーニングに行きます」と言って、足早に会見場を後にした。